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この度、第39回日本脳腫瘍学会を2021年12月5日（日）から12月7日（火）に神戸・有馬グランドホテルにおいて、開催させていただくことになり鋭意準備を進めております。東京女子医科大学先端生命医科学研究所および脳神経外科学教室といたしましても大変光栄に存じますと共に、大きな責任も感じております。

本会は、日本脳神経外科学会における脳腫瘍関連の学会・研究会の中で、もっとも長い伝統と歴史をもつ学会です。米国カリフォルニア州アシロマで行われてきた、悪性脳腫瘍の基礎研究と臨床を徹底的に討論する、所謂アシロマカンファレンスを基にして、日本では1980年に前身である第1回「日光脳腫瘍カンファレンス」が開催されました。以降1992年からは「日本脳腫瘍カンファレンス」として、そして2002年からは「日本脳腫瘍学会学術集会」と名称も進化してまいりました。本会では参加者が一つのホテルに泊まり込み、日々多忙な日常臨床業務から離れて、会期中朝から晩まで心おきなく脳腫瘍について語り合う特殊なスタイルを、設立当初より一貫して続けて参りました。今回もそのために事務局一同開催準備を進めております。

今回テーマを「One Team for Brain Tumor Moonshot」といたしました。脳腫瘍に関わる臨床と基礎について討論する機会となればと考えております。悪性脳腫瘍の患者さんは予後も悪く、中枢神経障害による多彩な症状があり、適切な支持療法ならびにケアを含めた支援体制の構築は腫瘍の治療と並ぶ重要な課題です。本学術集会では、悪性脳腫瘍の研究と治療に携わる脳神経外科医、小児科医、放射線科医、病理学医、基礎研究者、腫瘍内科医に加え、看護師、リハビリテーション科のスタッフやソーシャルワーカーなど、多業種にわたるメンバーが一堂に会します。基本に立ち返り、多角的に今後のNeuro-Oncologyのあり方を探ることを念頭に、「One Team for Brain Tumor Moonshot」というテーマにいたしました。伝統である夜のポスター＆ワインセッションも、全館貸し切りでございますので、神戸の美酒とともに大いに盛り上がって頂き、異なる領域の皆様が親睦を深められ、意義のある会となることを期待しております。多くの皆様からの演題の応募と、ご参加をお待ち申し上げます。

事務局といたしましても、会員の皆様にとって有意義な会になりますよう、全力を尽くしたいと存じます。沢山の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

第39回日本脳腫瘍学会　会長
村垣 善浩（東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 先端工学外科分野 教授）

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